筋トレ・ダイエット 諸説あります

筋トレとダイエットの正しい情報を垂れ流します

脂肪を燃焼する脂肪とは

ダイエットの目的のほとんどは脂肪を減らすことですね。

 

通常脂肪というと、エネルギーの貯蔵を担う白色脂肪を指します。

どの部位に存在するかによって皮下脂肪、内臓脂肪に分けられますが、

内臓脂肪、皮下脂肪については同じ白色脂肪細胞となります。

いわゆる肉の脂身のところです。

 

脂質1gあたり9kcalという説明はしたかと思いますが、脂肪細胞となると水分20%ほど含んでいるので、脂肪細胞1gあたりでは7.2kcalと計算できます。

 

つまり、除脂肪100%で体重1kg減量するにはトータルマイナス7,200kcalとする必要があるのです。

 

また、脂肪がつくとサイズも増えますが、脂肪細胞自体の大きさも肥大します。比重も軽いので、体脂肪が高いと体重以上に体形にしまりがなくなってきます。

 

逆に除脂肪が進んだ状態では、体重があったとしても体のラインは絞れているという状態となります。

 

さて、これまでは普通の脂肪の話でしたが、実は脂肪にも種類があり、白色脂肪細胞のほか褐色脂肪細胞というものがあります。

 

この褐色脂肪細胞は脂肪細胞であるにも関わらず、エネルギーを使う脂肪なのです。

細胞内にはミトコンドリアというものがおりまして、通常の代謝経路とは別に糖質や脂質を分解してATP(アデノシン三リン酸)という物質に変換することをしています。

最近では疲労物質として悪名高い乳酸の再利用による持久力向上への寄与といったことでも改めて注目されているようですが、褐色脂肪細胞はこのATPの合成を結果的に邪魔というかエネルギーを迂回させて熱として消費させるような働きを持っています。

 

褐色細胞については、成人ではほとんど存在しないとの見方をされていましたが、最近では成人でも頸部、胸部、腎臓周辺にて存在が確認されている。

 

褐色脂肪細胞のエネルギー消費のトリガーとなるのが寒冷刺激ということで、寒風吹きすさぶ中薄着で耐えてれば身も心も痩せていくわけです(もちろん冗談です)。寒い時に熱を発生というと「震え」をイメージしますが、これは筋肉の運動による熱生産です。これに対して褐色脂肪細胞は運動をすることなく熱を発生させることができるということになります。エネルギーの消費量自体はそれほど大きくないですが、いわゆる何もしなくても痩せていく夢のシステムですね。

 

さて、脂肪と一口に言っても筋肉のようにエネルギー消費に貢献してくれるものがいるのならそれを増やすことで減量を進めることもできるでしょうが、残念ながら、褐色脂肪細胞を増やす方法については明らかになってはいません。

 

ただし、最近白色、褐色に加えて第3のベージュ脂肪細胞なるものが発見されており、これについては、筋肉の活動により放出されるホルモンの働きによりエネルギーを貯蔵する白色細胞がエネルギーを消費するベージュ脂肪細胞に変化するということが言われています。

 

まぁ、結局筋トレせんとアカンのかい!と言われそうですが、いろんな意味で食事と運動大事です。

無理せず継続しましょう