筋トレ・ダイエット 諸説あります

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タンパク質の”質”が勝敗を分ける

筋トレしている人はよくご存じかと思います。タンパク質についてです。

摂取すると酵素等の作用により、アミノ酸やらペプチドとかに分解・吸収され、筋肉を含めた体の材料となります。炭水化物がガソリンだとすると、タンパク質はその土台となる車体の材料です。重要ですね。

 

分解していくと、と言いましたがタンパク質はアミノ酸が多数結合した集合体となっていますので、そのままの状態で消化吸収されるわけではありません。

 

冬場によくコラーゲン鍋とか出ていきますが、コラーゲン(まぁ、ゼラチンですかね)がそのままお肌に届くということではないので、あくまでPFCのPの割合が高くなったってだけだと思われます。

 

こういう事例に触れると、ものさしが違うかも知れませんが、ブランディングって大事だなぁと改めて思いますね。

 

さて、たんぱく質を語るにおいて外せないのがアミノ酸スコアというものです。サプリとしてのプロテインパウダーのパッケージにはほぼ間違いなくアミノ酸スコア100と書かれていると思います。

 

アミノ酸スコアの話をする前に、アミノ酸が何かというお話をする必要があるかと思いますが、とりあえずはタンパク質を構成する最小単位くらいのイメージでよいかと思います。

アミノ酸自体は、有機化合物の呼称ですので、種類自体は結構ありますが、そのうち20種類くらいがタンパク質の構成要素となります。また、そのうち動物が体内で合成できないアミノ酸9種類を必須アミノ酸といいます。

 

この辺りの詳しいところは折に触れて出てくると思いますので、詳細は省きますが、タンパク質の構成要素で体内で合成できないということは、外部から摂取しないとタンパク質が合成できないということになりますよね。ここまでOKですか?

 

摂取したタンパク質がアミノ酸に分解され、体内でタンパク質を再合成する場合、材料としては必須アミノ酸がバランスよくそろっていれば、どのタンパク質を再合成する場合でも対応できるわけですが、バランスが悪いと、アミノ酸Aは大量に余っていても、アミノ酸Bが不足するので目的タンパク質が合成できないようなじたいが生じるわけです。

イメージのしやすさを優先したので正確な表現ではないですが、アミノ酸スコアの低いタンパク質のみを摂取した場合、上記のようなことが起こります。つまり、額面上はタンパク質100g摂取していたつもりが、実際に有効な摂取量は20gだったなんてことが起こりうるということです。

 

市販のプロテインパウダーではアミノ酸の量を調整することで、必須アミノ酸のバランスをとっているので、無駄なくタンパク質の摂取が可能ということになります。

 

で、コラーゲン鍋の話ですが、アミノ酸スコアはゼロです。

なので、コラーゲンボールだけ食べた場合はタンパク質を摂取していないのと同じということになります。あくまで計算上ということですけど・・・

 

ただ、必須アミノ酸は様々な食品に含まれています。低いアミノ酸スコアの食品でも、足りない成分(第一制限アミノ酸といいます)が同じ訳ではないので、GI値と同じく食事としてみた場合には変わってきますね。筋肥大や筋量維持の場合には、アミノ酸スコア含めてのプロテイン摂取量を基準にすべきですが、そうでない場合はそこまでナーバスになることもないでしょう(普通にバランスの良い食事を心がけてください)。

 

タンパク質量の確保は重要ですが、アミノ酸スコアが低いもので摂取する場合は同じ食品群に偏るのではなく、いろんな種類のたんぱく源から摂取することが重要となります。

 

プロテインパウダーの種類等についてはまた別記事でご紹介いたします。